母と娘の微妙な関係が垣間見えた出来事

kirinohana

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飲食店で働いていると、時折見かけるのが

2人連れの客がお会計の「奪い合い」をする光景。

客A「私が払うわ」

客B「いいのいいの。私が払うから」

客A「いいわよ悪いから」

客B「はい、これで」(急いでレジにお金を差し出す)

客A「ありがとね。申し訳ないわ」

客B「いいのいいの」

本来微笑ましいはずのこの光景。

ですが先日来た2人連れのお客さんはちょっと違っていました。


50代くらいの中年女性と、70代くらいの高齢女性。

どうやら親子らしいと気付いたのは、

会計時のやりとりからでした。

例によってお会計の奪い合いが始まったのですが、

先にお金を差し出したのは娘さんの方でした。

しかし母親の方も自分の財布からお金を差しだそうとします。

それを阻止しようとする娘。


レジ担当の私に向かって

母親「私が払いますから」

娘「いえ、(千円札を更にぐいっと差し出し)これでお願いします」

双方とも譲らない感じだったので、

私は千円札を持ったまま「…こちらでお会計でよろしいですか?」と

再度確認をしました。

それでも譲ろうとしない母親に、娘も意地になって

彼女の手の動きを止めようとします。

負けじと母親も反発するため、

二人は硬直状態に。

その様子は格闘技を彷彿とさせました。


戦いがヒートアップする中、レジには人がどんどん並んでいきます。

娘「ほら、レジの人迷惑するでしょー!」

娘は半ギレ状態、と言うより本気でキレていました。

母親の手をがっちり押さえつけたまま、

「その千円でお願いします!」

と私に必死の形相で訴えかけました。


その場は結局娘さんが出した千円札でお会計を済ませたものの、

その直後、あきらめきれない母親は

今度は五千円札をレジに差し出し、

「これを千円札に換えてくれない?

さっき払った千円札をあの人(娘)に渡すから」

と頼んできました。

それはできないと断ると、なんとかあきらめた様子で去っていきました。


後ろに並んでいたお客さんも呆然としており、

あれほど双方が譲らないのも珍しいなと感じました。

友人同士だったらまずありえない光景で、

母と娘で遠慮がない関係だからこそ起きた出来事だと思います。


母親にとっては子供が何歳になっても子供であり、

子供にとってはいつまでも子供扱いする母親が煙たいのかもしれません。

年代から考えると私は娘さんの気持ちがよく分かるのですが・・・。


母と娘の微妙な関係が垣間見えた出来事でした。


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Posted bykirinohana