土用の丑の日に思う

kirinohana

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子供の頃、「超」が付くほどの偏食家でした。


知人との会話でそういう話になったとき、

当時苦手だった食べ物として「魚」と答えると

「まあ、あるよね」という反応をされます。


でもついでに「お肉も」と答えると、

「え?なんで?」と首をかしげられます。


更に「卵も」と続けると、

「え?何食べてたの?」と宇宙人を見るような目で見られます。


元々生きて動いていたものを食べるという感覚が

当時の自分の中で拒否反応を起こしていたんだと思います。


卵はそれとはちょっと違うかもしれませんが、

生卵を見ると「ヒヨコの体が溶けたらこんなふうになるのかも・・・」

などとシュールな想像力を働かせていました。

無知というか、思考が極端というか・・・


しかしながら、これらを全く口にできなかったというわけでもありません。

卵を使ったオムライスも、ひき肉を使ったミートソースもむしろ好んで食べていました。


同じ魚の中でも、なぜかウナギの蒲焼きは大好きでした。

正確にはうな重やうな丼、でしょうか。


我が家では年に1、2回ほどで

そんなに頻繁に食卓に出てくるメニューでもありませんでしたが

だからこそ、とでも言うのか

あの甘辛いタレが焦げ目のついて香ばしいウナギとご飯に

しっかり染みこんで

一体化しているのを想像するだけで

涎が出そうでした。


普段の食卓に出てくる魚は苦手でも

ウナギの蒲焼きは大好き、なんて

今から思えば現金な子供ですが。


ただこれは蒲焼きならではであって、

もしウナギがもう少し原型をとどめていた調理法だったら

こんなに好きにはなれなかったと思います。


ちなみに今でも好き嫌いはあるものの、偏食はだいぶ改善されました。


そんなことを思い出しながら

今年の土用の丑の日も、おいしくウナギをいただきました。




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Posted bykirinohana