bykirinohana

パンに魅力を感じる理由

あまり声を大にしては言えないものの、

私はご飯よりもパン派、であります。


それは至って普通のことかもしれませんが、

私の実家は元農家。

主に作っていたのはイチゴですが、

自宅で食べる分にはお米や野菜も作っていました。

そんな環境で育ちながら

和食よりも洋食、とでも言っているような嗜好は

なんだか後ろめたい感覚さえしてしまいます。


子どもの頃は食卓に洋食メニューが登場したことは

ほとんどありません。

野菜の煮物や魚が中心で

(偏食だったのでほとんど野菜しか口にしませんでしたが)

たまにハンバーグやシチュー、ミートソーススパゲティが出てくるくらい。

パンを食べる機会といえば ほぼ皆無だったので、

だからこそ憧れのようなものがあったのかもしれません。


唯一パンを口にすることができたのは、

風邪などで病院に行くことになったとき。

行きつけの大病院の向かいには、小さなパン屋さんがありました。

熱が出て喉も痛くて苦しい状態で

更に子どもにとっては恐怖でしかない注射を打ったあとに、

連れて行ってもらうパン屋さんは

私にとってオアシスのような存在でした。


好きなパンを3、4個選んで買ってもらうのですが、

ここぞとばかりに私が選ぶのは

チーズがたっぷりかかったピザパンやマヨコーンパン、

甘ったるそうなチョコロネやあんドーナツなど

普段では絶対口にしないものばかり。

そんな高カロリーで油ギッシュなものが

病気のときにいいはずないのですが、

母もこのときだけは

ワガママを許してくれました。

今思えば、母は自分も食べたかっただけなのではないかと

いう気がします。


大人になって自由にお金を使えるようになった今、

私はパン屋さんで働き、おいしそうなパンに目をキラキラ輝かせています。

これもきっと因縁なのかもしれません。




















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